接近

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  待ち合わせの時間を少し遅れて天城はやって来た 「ゴメン待った?」 久しぶりに天城の笑顔を見た 僕は首を横に振り少し笑い返して歩きだした 今日は天城のリクエストで服を買いに行く予定 早速お目当ての店に連れていかれ天城が着せ替え人形の様にはしゃぎながら試着するのを眺めていた 「ねぇねぇ、こっちとさっきの服どっちが良いかなぁ」 と度々聞かれるのだが僕の意見ははなから却下でじゃあ聞くなよと思いながらも真剣に僕は答えていた 何だかんだと数軒入って結局スカートを1着買っただけなのに天城は満足そうだった 「…それだけ?」 と僕が聞くと 「服を買うのが目的じゃなくて男の人とこうやってお店まわりするのが楽しいの」 と何だかわかるようなわからない様な返事をした 近くの公園のベンチに座り出店のタコ焼きを二人で食べて一息ついた時に僕はショルダーバックから袋を取り出し天城に渡した 「…遅くなったけどクリスマスプレゼント」 天城はやったーっと叫んで袋を開けた 「手袋!?」 そう、僕は結局プレゼント何にするか迷い自分が貰った手袋の色違いを選んだのだった 「えへへ、赤い手袋。直樹とお揃いだね。嬉しい」 早速手袋をはめた天城は僕にも手袋する様に促した
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