193人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
呆然としたまま僕は家路についた
(一体あの子は何だったんだろ)
解せない思いを胸にシャワーを浴び簡単に課題を片付けて合コンの準備をした
(まぁ普段着でいいや)
着替えを済ませてそういえば会費聞いていなかったと気付きいつもより多目に財布にいれ家を出た
店の前まで行くと「貞子」が立っていた
「直樹、サンキュー。来てくれて助かったよ」
今すぐ合コン戦力外を通告したい服装をした「貞子」に目眩がしたが仕方ないと諦めた
「…女性陣は?それとこっちの他の面子は?」
と聞くと
「あぁ、もう全員揃ってる。今日は4対4。こっちの面子は真司と後藤と俺とお前」
と気持ち悪く笑った
真司がいるなら盛り上げるなと考えていると「貞子」が
「会費一人一万な」
と笑った
いちいち笑うな気持ち悪い
「…一万!馬鹿に高くないか?」
と聞き返すと
「相手はお嬢様大学生だぞ。せっかく来てもらったんだ。奢るのが礼儀って奴だろう」
と訳の判らない理屈を言い、構ってられないので仕方なく承諾をした
「今日は当たり。女性陣みんな可愛いぞ。一番奥座ってる子なんかアイドル並だ。さぁ、入ろうぜ」
また笑いやがった
「貞子」に続き店に入った僕はそこで凍り付いた
一番奥にガッチリとメイクをした天使の様な悪魔が座っていた
最初のコメントを投稿しよう!