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そっと「アマギ」の様子を見ると目で早く行けと催促している
ちょっとゴメンと席を外しトイレの前へ行き2、3分待っていると怖い顔した「アマギ」がやって来た
僕はいきなり腕を取られ店の片隅へと連れていかれた
「直樹、何してんの?ビックリしたじゃん。予備校生のくせに合コンしてる暇あるの?」
呼び捨ての上高飛車な質問…
「…そ、それはこっちが聞きたいよ。君は高校生じゃないのか?G女子大ってどういう事?コウダミクって君はアマギじゃないのか?」
「あーそんなデカイ声で話さないでよ。奥まで聞こえたらどうすんのよ。」
「…ゴメン」
何故謝る?
「しょうがないな…ちゃんと説明するね。これは一種のバイトなの」
「バイト?」
「そ!バイト。高校の先輩のG女子大のお姉様方がネットで合コン相手を募集する。そうすると何組もガッツイてる申し込みが来る訳。でお姉様方は当然一番レベル高いのと合コン。だけど合コンにはドタキャンが付きものだから何組か滑り止めブッキングしておくの。で直樹達はその滑り止めブッキング。そういう所にはあたし達後輩が顔繋ぎで呼ばれるの。
もちろんG女子大生としてね。
報酬は飲む喰い無料。
ドゥユーアンダスタン?」
「…はぁ」
僕は気の抜けた返事しか出来なかった…
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