『或る恋の魔法』

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ギィーッ、彼はずっと、目を瞑っていた。そして、足音が段々近寄ってきたので、ゆっくり目を開けた。 「何をしてんだ」 「貴方を殺して、私も死ぬ」 少し声は悪いが、確かに女性の声だった。 「女がいるでしょう」 「お前だけを愛してるんだ」 彼はとうとう口にしてしまった。
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