‐StoryⅡ‐崩壊‐

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「何なんだよ……」 「分かんねぇーよ!」 再び呟くと、アオイが突然叫んだ。 「分かるはずねぇーだろ!」 頭を抱えてアオイは言うと、転がっていた椅子を派手に蹴飛ばした。 ツナも不安そうな顔をし、ヤマトは脅えるようにしている。 「落ち着けアオイ」 「はぁはぁ……ウルセェー!」 暫らく放っておいたがいいか。 てか、今起きたばかりの俺が制止役かよ。 ツナとヤマトに疲れきった視線を向けると、二人は様々な思いを秘めた様子で首を振った。 取り敢えず自分が落ち着くためにも状況整理だ。 とにかく、いつもの教室が、いつもの教室では無くなっている。 ……この状況、災害に巻き込まれたと考えるのが普通か。 「何が起こったかは分からないんだな?」 「やな」 「うん」 「生存者は体育館か?」 「やな」 「うん」 こういうときは、この二人が頼りになるな。 携帯を取り出して時刻を見ると、7月1日の午後11時30分。 やけに暗いのは真夜中だからか。 携帯は圏外だ。
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