‐StoryⅡ‐崩壊‐

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「携帯が圏外だ」 「知っとる」 ツナが取り出した携帯を振る。 「なら何故圏外か」 「電波搭?だっけ?それが軒並みに壊れたからじゃないかな?」 「正解」 さすがヤマト、知識がある。 「まあ、というわけで被害は此処だけじゃないみたいだな、とすると地震か……それも凄まじい威力の」 「やっぱか」 ツナが納得するように、それくらい誰だって分かるだろう。 オレが気を失った時間を、微かに記憶に残る5限目の途中と仮定するなら、すでに9時間かそこらは経っている。 人命救助は始まってると想定していいだろう。 「さて、避難するか、悪いな……オレのせいで避難できなかったんだろ?」 「気にせんでええで、一回避難して集まってから捜しにきてん、そしたらカイすぐ見つかってすぐ起きたしな」 「どっちにしろ迷惑かけたな、悪い……」 「そんなことないよ、無事で良かった」 「アオイ!カイ連れて体育館行くぞ!」
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