‐StoryⅡ‐崩壊‐

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「酷いな……」 左腕を失った男子を、何人かの集まりが必死に看病している。 「一つ間違ってたらオレらもあーなってたかもなー、カイがああなってないのは残念」 「俺の名前をお前の名前に変えれば同意だ」 不謹慎な会話だが、アオイの変わらない態度は認めたく無いが俺に安心感を与えた。 多少の体の変調は感じるが、五体満足なだけマシか。 「しかし、教員が一人もいないのはどういう理屈だ?生徒からの日頃の恨みが今日モロにきたか」 「言えてる、けど一人だけいるぞ」 アオイが指差す先、体育館のステージの下に、何人かの人だかりがある。 見慣れた顔もあるな。 行ってみるか。
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