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「酷いな……」
左腕を失った男子を、何人かの集まりが必死に看病している。
「一つ間違ってたらオレらもあーなってたかもなー、カイがああなってないのは残念」
「俺の名前をお前の名前に変えれば同意だ」
不謹慎な会話だが、アオイの変わらない態度は認めたく無いが俺に安心感を与えた。
多少の体の変調は感じるが、五体満足なだけマシか。
「しかし、教員が一人もいないのはどういう理屈だ?生徒からの日頃の恨みが今日モロにきたか」
「言えてる、けど一人だけいるぞ」
アオイが指差す先、体育館のステージの下に、何人かの人だかりがある。
見慣れた顔もあるな。
行ってみるか。
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