第一章

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「ちょ、ちょっと待ってってば!ヤマちゃん」 ショートカットの髪を揺らしながら額に汗を滲ませて走っている少年、ユウイチはそう叫んでいた。 「早くしろ!まったく、何でお前はそんなにトロいんだよ?」 ヤマはイラつきを覚えていた。 「そんなこと言ったって、ヤマちゃんの力は人間の力を超越してるんだから~」 「はいはい、そうですか?うらやましいでございますでしょうか?」 ヤマは皮肉を込めたつもりだったのだが…
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