第四夜目 出発、再開、そして…

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 『木村、俺は朝言ったお前の言葉を信じる、だから必ずその寿命師を連れてこい。』  『ああ、解ってる。』  その時、部屋のドアをノックする音がし、組員の男が入って来た。  『失礼します、木村の兄貴、準備出来ました。』  『解った今行く。』  『木村、準備って?』  『北村をさらにいたぶる準備だよ、内田お前もくるか?』  『お前、何であいつをそこまでいたぶるんだ?』  『ま、色々と考えてがあってな…じゃな。』  木村が出て行くと内田はソファーに横たわる、隣の部屋に入るなりタバコに火を付け目の前で椅子に縛られている北村に話し掛ける。  『ご機嫌いかがですか先生?』   『何で…俺をいたぶる…もう…用事は無い…はず…はずだ…』  『ああ、聞こえてましたか、なら良かった…ま、色々とこちらにも考えてがありまして…』  さすが、木村である、もうすでに意識を保つ事もままならない状態の人間を前にしでも表情一つ変えず冷静に会話をしている。しかも、には少しえみを浮かべていた、その姿はまるで悪魔のようにも見える、実はの木村という男、小さい頃から頭がキレいつも秀才と呼ばれていた、両親がかなり厳しく、頭の悪い友達と遊びに行く事を嫌がり箱詰状態で育てた結果いつもトップの成績をたもちながら情というものをあまり持たない人間になっつしまったのだ…そんなある日、自分に暴力をふるい恐怖の対象であった父親が心臓の病であっけなく他界…その事実に命の脆さを知った木村は小動物の虐待から始まりついには殺す事に執着心を表すようになってきた、そして、ついに母親をオノでめった打ちにしバラバラにした、ふきでる血、折れる骨の音…飛び散る臓器、それらの経験を実行した死体の前で快楽を覚えるた…しかし、そこが木村の凄い所であり、無意味な殺しはせず、そこには何等かの意味を見つけるようになる、この殺人は完全犯罪に終わる、実に12歳の時であった、その4年後街で 絡まれたヤクザ者を帰り打ちしにした所、それを見ていた橋本にみこまれその若さで組に入る、そこから数々の抗争のすえ今の立場までのし上がった、橋本は木村の事を理解し可愛がった為初めて心を全て許せる親同然の存在となったのであった…その為この言葉にも深い意味があるように思われる…
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