第三夜目 依頼

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北村は後に座る二人の真ん中に座らされた。 『出せ。』 木村の合図と共に車はさらに人気の無い山へと向かい走り出した。その車内で木村が話し出した。 『いや、荒いやり方ですみません…先生、時間が無いのでさっそく本題に入りますが…朝話した件なんですがね、やっぱり何かご存知ではないかと思いまして…』 『だから私はあんなくだらない話し知らんと言っただろう!』 『困りましたね、先生がくだらないと思っていてもこちらは真面目なんですが…実は口の固い人を簡単に吐かせる方法がありまして、そこまでシラをきられるとしかたない。』 木村は部下の男の一人に目の合図を送る。それを察知した男は用意してあった箱を取り出す。 『この私を拷問でもしょうというのか?』 北村は自分の身に危険が迫ったと感づき抵抗しょうとしたが両サイドの男達に押さえ付けられ無理矢理右手をサンドされるように別の箱の中に固定させられてしまった。 『今取り付けた箱は指の先端だけが出るようになっていますが、抜こうとすると中のカッターの刃に手が当たり切りますよ、それと指を曲げると調度ボタンを押してしまいますが、それを押すと手にカッターの刃食い込みます…ですから抵抗しないで下さい。先生、私の前で嘘を付いても体の微妙な動きで解ってしまうのですよ、しかしどうしても教えてくれそうも無いので少し失礼しますよ…』 木村はそう言うと先程の箱を開けさせた、中には細い針のような物が入っていた。 『何だそれは!?』 その針を一本持ち 『昔ね、どうしてもヒミツを吐かない兵士にやった拷問の一種で、この針を指先の爪の間に刺すんですよ。』 その針何ねちゅうちょもなく刺していく。 『うわぁぁ~』 声にならない声がこだまする… 『どうですか、何か思い出しましたか?』 痛みが途切れるのを待ち、しばらくして話し始めた… 『解った、言うから、止めてくれ、これを取ってくれ。』 『取る事は出来ませんが話してもらいますよ。』 北村はあまりの痛みに気が遠くなりそうな中必死に話始めた… 『ここから南に行った所に日の出市という場所がある、そこで唯一の灯台の近くに海神神社という神社が海に面した洞窟の中にあるから、その祠(ほこら)の中を捜せ、小さいビンがあるはずだ
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