気遣い。

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今日は、壱に会える日。   あたしは、別れを決めた。 好きだけど、我慢するのが辛い。   多分寂しがり屋なんだろうな。 あたしは子供っぽいな…と、一人で思い笑えてきた。     『景子。』 壱が来た。 この家に入るのは何度めだったかな…? 今日で最後になっちゃうけど。     あたしはもう泣きそうだった。 壱はあたしの部屋でゲームをしていた。     『カズー…』 『あぁ?』 あたしが今からすごいこと言うのに、何も気付いてない。   この調子なら、すぐに別れを理解してくれそうだ。     『壱…別れよっか?』
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