隣人。

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『あぁー疲れた。』 24歳、普通のOLの神田明菜。   『今日も1日ありがとうございました!』 いつもどおりの1日に、感謝して家に入ろうとしたら隣に人が引っ越してきたのに気付いた。   ドアの横にある名字欄に目を通す。[場加]。 『…ばか?』 え…絶対ばかだよね? バカって読むよね?   『ばかって…下の名前がボンとかだったらバカボンじゃんっ!』 『俺、ばかじゃないですけど?』   後ろから声がしたので、焦って振りかえる。   『あーこ、こんばんは…』 『神田さんですか…?隣に引っ越してきた、じょうか、拓也です。』   じょうかをやたらと強調された。 『じょ…場加さんですか。はい、これからよろしくお願いします…。』 『こちらこそ。』   怒ってるかな…? あたしは逃げるように、部屋に戻った。
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