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「だから、本気でするんだったらアキくんも連れてきてって云ったんだ」
「俺?」
そう、暁彦はずっと不思議だったのだ。
いつも允が春都の所で墨を入れてもらっている間、暁彦はこれといってすべき事もないので、允をここまで送ってしまうと店の中に入る事なくそのまま出掛けてしまうのだが。
今日は允が付いて来て欲しいと云うので、不思議に思いながら付いて来た暁彦ではあったのだ。
そういう訳だったとは、暁彦が思い付くはずもない。
「なんで俺?」
次に暁彦が思ったのはそれだった。
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