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「実は、大学行くのやめたんだ。」
「なんで!?き、聞いていませんよっ?何時っから?」
うん、混乱してるね。無理もない、俺も最初わけが分からなかったからね。
「辞退したのは一昨日、行けないと知ったのは日曜日の夜だね。それにさっき就活中っていったよ?」
「普通は冗談だと思うでしょ!一緒に入学手続き行ったんですからっ!えっ、なんで、なんでっ?」
だいぶ動揺してるみたいだ、だがまだまだな、俺は一晩中なんでを繰り返していたし。
「いゃあ、家の親父殿が借金こさえてしまいましたっ!精一杯頑張ってダメだったって、実に人生は厳しいねぇ~」
軽く、できる限り軽く言っては見たものの睦美は立ち止まりうつむいている。
俺は、気付かない降りして4歩前で立ち止まる。
「そんな風に、無理されたら何も言えなくなるじゃないですか。」
睦美が小さな声を聞こえないふりをして。
前だけを見る。
「これから、どうするんですか。」
睦美が、横に並び俺の顔を見上げる。
どうしようかねぇ
言葉に出さず、足を踏み出した
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