プロローグ~告白は厳かに~

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「で、むっちんの要はなに?」 睦美はこのあだ名が嫌ってるようだ、前にクラスメイトに呼ばれた時に冷やかな言葉と態度で、伝説を作り上げている。 「はいっ!あっきーとかえろうとおもったんです!」 何故に満面で笑みやがりますか?あなた、そのあだ名久しぶりすぎですし 「残念!今日は鋭意就活中のため進路相談室にすすむのだよ、人生は辛く厳しいものだね」 「そですか?何時まで待ちしょうか?」 決定事項っ!?分りにくい断り方だったか? 「えーと、待って貰うのも悪いし…」 「な・ん・じ・で・す・かっ!」 「はいっ、呼ばれてから30分程度かと思われますっ」 幼い頃の反射はまだ生きていたみたいだ。 ~塚守、進路相談室にきなさい~ 放送が俺の名前を呼ぶ。 「じゃあ、待ってますからね」 睦美は、笑顔で手を振っている。 もう少しでいいから、教室の目線を気にしてくれ。
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