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雪が説明すると彼は雪を見て言った。
『よく知ってるんですね。俺そういう話し好きなんで勉強になります。』
ハハと笑う彼の笑顔に雪はもうメロメロだった。
(あ…溶けてもいいっすか…??)
思わず顔がホワホワと緩くなってしまう。
その後彼は少し店を回り結局ジャケットのみを買った。
雪はレジを打つ手が震えてしまった。
口が悪いガサツな性格な雪だが恋をすれば普通の女の子なのだ。
ずっと見ていただけの彼に一歩近付けた事に勇気づけられ、雪は思いきって言った。
雪:「よかったらまたお話しします。お待ちしてますね。」
彼はそんな健気な雪の姿に微笑んで言った。
『うん、良いのは顔だけじゃないって分かったからまた来ます。』
それだけ言うと店を出ていった。
暫く『また来ます』の言葉にピンクの空気に包まれていた雪だがある事に気付いた。
雪(ん??“良いのは顔だけじゃない”??って…。は??)
何と無くふに落ちない雪であった。
しかし考える暇なく雪を呼ぶ声が聞こえた。
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