中学の制服きた私

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「ね、あっちにかわいい雑貨店が出来たんだって。行こ、美羽」 「行く行くっ」 駆け出す私の背中のほうでアナウンサーはまだしゃべっていた。 まだ、しゃべっていた。 『少年に母親はいなく片親だったようです。この父親は仕事はせず毎日のようにパチンコ店に通い…近所の人の話だと毎晩怒鳴り声が聞こえていた、とのことで……ただいま入ったニュースです!!少年の部屋にはたくさんの『羽』が壁に張り付けてあったようです。何かメッセージでもあるのでしょうか。以上、中継でした』 お兄ちゃん いつ旅を終わりますか? また私を褒めてくれますか? お兄ちゃん いつか 会えるよね END
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