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カスミは立ち止まって考え込み始めました。
理想どおりの輝かしい中学生活なのに、たった一つお母さんにもお父さんにも打ち明けられない汚点があるのが辛かったのです。
やがてカスミはしくしく泣きだしました。
夕暮れの道にはたまに自動車が通るくらいで、ひとっこ一人いませんでした。
ふとカスミは足元にさわさわした感触を覚えて我に返りました、そこには小さな子猫がいました。
わぁ可愛い!どうしたの?迷子?
カスミが抱き上げようとすると子猫はみぃと鳴いて駆け出しました。
あ、待って待って、子猫ちゃん!
カスミは子猫を追い掛けて角を曲がったところで見失いましたが、そこには段ボールの箱があるだけでした。
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