くるくる巻毛のてるてる天使

‡謎の宅配便‡

あら？何だか軽いわね。
きっと空き箱ね。

持ち上げてまゆは心でつぶやきました。

確かにその箱は何も入ってないと思われるくらい軽かったのです。

部屋に持ち込んだまゆは、箱を床に降ろしてしばらく見ていました。
ラベルには何も書かれていないし、差出人も【神様】って書かれてるだけ。

神様だなんてふざけてるわね、子供の悪戯かしら。まゆは思わずつぶやきました。

そうだわこの箱綺麗でしっかりしてるから使おうかしら。

まゆは箱を開けることにしたのです。
幸い箱にはガムテープも何もついていないし、汚れてもいなかったしね。

まゆは引き出しから元彼の写真や思い出の品を出して並べました。
タンスからはお揃いのTシャツを洗面所に残っていた歯ブラシもね。

結構あるけど、この箱なら大丈夫、しっかり収めて忘れちゃおう。