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人生って不思議ね、こんなつまらない箱がきっかけになることもあるのね。
健太、今なら私は貴男を愛していたと言えるわ、そして貴男の幸せを心から祈ることが出来るわ。
最後に歯ブラシを入れて、まゆはつぶやきました。
そして段ボール箱の蓋を閉めた時にまゆは不思議な声を聞いた気がしました。それはさえずるような感じで笑っているような声でした。
その声を聞いたらまゆはなんだかこだわっていた自分がバカらしく思えて心が軽くなったとさえ思えたのです。
その時、玄関のチャイムが鳴りました。
はぁいどなたですか?
まゆは誰かに背中を軽く押された気がしました。
そしてドアの所でもう一度…
はぁい、どなたですか?
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