プロローグ

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1年6組の教室に着いた。教室のドアを開けると見慣れない人達が数人いて雑談をしていた。 この高校には俺と同じ中学校の人は居ない。つまり、俺の知り合いは誰も居ないことになる。 俺は前の黒板に貼ってある席順を確認して、指定されている席に座った。 俺の席は窓際で、外の景色がよく見える席だった。 周りが全員知らない人だったので、物凄く緊張した…。 俺はする事が無いので外の景色を見ていたら雑談をしていたグループの1人が俺の席の隣に座って話し掛けてきた。 「君ってそこの席?」 「そうだよ。」と俺は答えた。 「じゃあ、僕の席の隣だね!僕の名前は中島拓也!君の名前は?」 「高橋慶太だけど…」 「高橋君か…これから1年間宜しくね!」 「こちらこそ。」 いきなり話しかけられたのでビックリしたけど、少しだけホッとした気持ちになった。
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