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誰もいない夜
凍える窓辺から街を見下ろすの
白い白い淡雪が
ひらひらと舞って降り積もってゆく
もう貴方はいないのに
私はまだ此処にいるの…
目蓋を閉じれば繰り返す思い出
笑いあって口付けを交わしたあの教会も
今はもう廃墟
ひらひらと淡雪舞う夜は
天使が舞い降りる夜
醜い穢れを知らない
純粋‐キレイ‐な心
貴方と交わした永遠の約束
いつか結ばれようと
誓ったあの日々はもう戻らない……
記憶は花びらのヴェールのように重なり
幾多の思いを刻み散ってゆく
ひらひらと淡雪舞う夜は
冷たい涙が頬を伝うの
二度と会えない貴方に
恋い焦がれる苦しみが
私の感情を縛り付けるの
淡雪舞う夜に神の身元へ…
今貴方に会いに
天使の翼を生やして……
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