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この日は弘太郎の家で遊んでいた。
一つのソファに隣に座った。
段々と暗くなっていく部屋。
弘太郎の腕がゆっくりと奈緒の肩に回された。
近付く弘太郎の顔。
奈緒は恥ずかしさでいっぱいになり、顔をそむけて話していた。
奈緒は立ち上がった。
あまりの恥ずかしさに限界が来た。
弘太郎も遅れて立ち上がり、少し遠くに歩いて行った。
そして、奈緒の前をまっすぐ歩いて来た。
直感がした。
抱きしめられる。
予想通り、弘太郎は目の前まで来て奈緒をギュッと抱きしめた。
初めて男の人に抱きしめられた。
恥ずかしさもあったが、それ以上になぜか怖さがあった。
弘太郎に抱きしめられながらも、奈緒の頭に浮かんできたのは優介だった。
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