第一章『親友』

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  「テメェら!中坊のくせに生意気なんだよ!その綺麗な顔を人様に見せられない様にしてやろうか!?」 そう言って俺達二人を囲う高校生のヤンキー達。 夜な上に人通りの少ない場所。 まず助けは来ないだろう。 俺は隣の親友と一度目を合わせ、高校生達を見据えた。 それを見て顔を引き吊らせる男達。 「…へぇ、従う気は無いってか。やっちまえ!」 一人の指示で、ヤンキー達が鉄パイプ片手に襲いかかってくる。 俺達はその攻撃を避けながら素手で対抗した。 あっという間にやられていく高校生達。 「クッソ…!深海の帝王だか何だか知らねえけど、いい気になりやがって!」 口から出た血を拭いながらそう親友に言う男。 それに対して冷静に親友は言い返す。 「そんなのお前らが勝手に付けた名前だろ。はっきり言って耳障りなんだよ」 そう返して相手を蹴り倒す。 俺はその様子を慣れない気持ちで見ていた。 そして、それがいけなかったようだ。  
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