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「テメェら!中坊のくせに生意気なんだよ!その綺麗な顔を人様に見せられない様にしてやろうか!?」
そう言って俺達二人を囲う高校生のヤンキー達。
夜な上に人通りの少ない場所。
まず助けは来ないだろう。
俺は隣の親友と一度目を合わせ、高校生達を見据えた。
それを見て顔を引き吊らせる男達。
「…へぇ、従う気は無いってか。やっちまえ!」
一人の指示で、ヤンキー達が鉄パイプ片手に襲いかかってくる。
俺達はその攻撃を避けながら素手で対抗した。
あっという間にやられていく高校生達。
「クッソ…!深海の帝王だか何だか知らねえけど、いい気になりやがって!」
口から出た血を拭いながらそう親友に言う男。
それに対して冷静に親友は言い返す。
「そんなのお前らが勝手に付けた名前だろ。はっきり言って耳障りなんだよ」
そう返して相手を蹴り倒す。
俺はその様子を慣れない気持ちで見ていた。
そして、それがいけなかったようだ。
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