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昔むかしの中国に、名を杜子春<とししゅん>という大変なものぐさ者が居りましたとさ。
狩猟をサボタージュしては家でぐうたら三昧、農業をブッチしては遊びに出かけ、老いた母にも心配をかけて、平成の日本に生きる無気力な若者のような生活をしておりました。
そんな杜子春はある日、とてつもない事を考えました。
「…天界で暮らしてえ。」
天界で毎日桃とか食って、歌をうたい、楽を奏でて、美人の天女様とウヒョッペレーして、笑って暮らす天界の生活。
こんな時ばかり熱意に燃える杜子春、早速天界の神様にお願いをしに行きます。
「俺ぁもう、狩猟にも農業にも疲れた。こんな働きアリみたいな毎日はもう嫌なんだ!俺、何も悪い事してねえ。頼むから、天界に住まわせてくれ!」
「よく言うぜ、毎日mixiとモバゲーの往復してるだけじゃねえか。この親不幸者め。」
と言いたくても、地位や名誉が気になって無難な発言しか出来ない平成の日本の大人のような神様は、杜子春に試練を与える事にしました。
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