マゲラッパ!

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  さて…すぐ面接か。 上手く行けば今日中に採用が決まって、明日位から住み込み寮にも入れるかな…。 「あ、じゃあお願いします。この住所を探せば良いですか?」 「中華街の真ん中なので、多分解りにくいと思いますよ。今どちらですか?迎えに参りましょうか?」 「え!」 面接(見学?)からお迎え付きかよ!? 相当人材不足なのかな… いや、ひょっとして車に乗せられて、もっさい男達に囲まれて、縛られたり目隠しされたりしてアンアン言わされて…   いやいやもしかしたら、このまま港か何かに連れて行かれて、倉庫の陰でバラされて、俺のフワ(肺)やハツ(心臓)やレバー(肝臓)やコブクロ(子宮)が闇ルートへ流れたり…   …コブクロは無いか。うん、無いぞ。 内臓が無いぞう…   「もしもし?…プロント?」 「そ、そんなの無いぞう!」 「はぁ?」 取り乱してしまった。 明らかに馬鹿にしたような声が電話口から聴こえる。 「…失礼しました。えっと…それじゃあ、お願いします。今、白楽駅の近くなんですが…どうしましょう?」 中華街なら、東急で1本だ。 「白楽ですね。直ぐに迎えの者を出しますので、近くに来たら…今こちらにおかけになっている携帯電話の番号にお電話差し上げますので、迎えの者の指示に従って下さい。」 「あ、解りました。すみませんがお願いします。」 指示に従うという言い回しが気になったものの、俺は大人しく電話を切った。   さて。 『迎えの者』に解りやすいように駅前にでも出ておくか。  
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