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――ここはどこだ?
どこが正面で、どこが地面なのかわからない。前後も上下も勿論左右も真っ白の空間に、俺は放り出されていた。
「だから言っただろう?
地球を、いや、この世を壊したくないのなら『人間』なんて創るべきではない、と」
突然、溜め息混じりの落ち着いた声が真っ白な空間に響いた。
――人間を『ツクル』?
「仕方ないじゃない。暇で暇で干からびそうだったんだから」
先程の声とは真反対の位置から、微かな笑いを含む凛とした声がエコーする。
――コイツ等、誰だ?
声しか聞こえない2人を目線で懸命に探すが、白い空間が広がっているだけで一向に人影は見つからない。
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