暗い気持ち 明るい気持ち

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最初の廊下に出た時点で、三年の視線が痛かった。 当然、あからさまに不良の俺が何かをしたと思われるのは必然。 その視線に耐えながらも、あと一階下の俺が所属しているクラス「22HR」へと向かった。 そして、22HR付近まで来た俺は近藤先生と離れ、教室へと入った。 なんと、廊下の通りの視線のみならずクラスの皆からの視線も俺に降りかかり続けた。 22HRは、屋上付近の窓側。 当然、知ってしまっていることは俺にもわかっていた。 席に着くと、いつもの通り勇と雄二が来てくれた。 まったく、こいつらは変わらない。 「ドンマイだぜ、大輔」 勇が先に声をかけてくれた。 「あぁ、勇。ありが…」 「ナンパに失敗したくらいで落ち込むな♪」 俺がお礼の言葉を言い終える前に勇が余計な事を言う。 「ちがうだろ、お前。ナンパなんかじゃねぇっつの」 俺は、必死に否定するが…。 「じゃあ、何なんだよ?」 逆に聞かれた…が。 「そりゃあ…その……」 言えずに黙ってしまった。 「やっぱナンパじゃねぇか♪」 「ちっ、違う!!」 「まあ、そう照れるな♪」 「照れてねぇ!!」 勇の言葉を否定しながら俺は思った。 (こんなこと誰にも言えねぇな)と。 (次のページから共通パートです)
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