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2限終了後、大輔の所に柴田が来る。
「ねぇ、大輔君♪和樹君って何処にいるの?」
大輔は、そう質問してきた柴田を見て…。
「朝のホームルームの時に先生が言ってたんだが…聞いてなかったのか?」
「うん、忘れた♪」
(こいつ、きっぱり言うなぁ…)
確かに、最初も調子上がりな奴だと思っていたのだ。
「和樹なら保健室だ。あいつ相手にしても疲れるだけだとおもうぞ?」
「ふ~ん。いつになったら来るの?」
まだ、和樹の事を質問し続ける柴田。
イライラするが、仕方なく…。
「多分、昼休みぐらいに来るとおもうぞ?」
「へぇ、そうなんだ。わかった、ありがと♪」
納得をした柴田は、さっさと席へ戻る。
キーン、コーン、カーン、コーン。
三限の始まる鐘が鳴り、先生が来ていた。
大輔は、昼休みが近づく事を恐れとしてもとらえていたせいか、動きが慎重になっていることに気がつく。
だが、矢崎謝らなければいけないという思いは強く刻まれていた。
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