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「おいっ、さっさと転がれ…よっ!!」
和樹は、勇に蹴られる…かと思ったのだが。
『ガッ!』
勇の足がぶつかったのは和樹ではなく、和樹の前に立つ者の足だった。
大輔の足だった。
「気に入らねぇな」
大輔は、勇を睨みつける。
「何だよお前!?何か文句あんのか!?」
雄二が威張った。
だが、大輔は少しの動揺も見せずに…。
「文句大ありだ!馬鹿かお前等?弱い奴痛めつけて楽しいのか?クズだな」
「言わせておけば、この野郎!!」
大輔の言葉に勇は腹が立ち、大輔に殴りかかる。
大輔は勇の拳を回避し、腕を掴んで体落とし様に勇を投げた。
「こいつっ!!」
つぎに、雄二・浩司・大樹が一斉にかかってきた。
すると大輔は、体重を思いきりかけた体当たりで三人を転ばし、前転で体制を直して三人の寄った顔をまとめて蹴った。
そして、勇の髪を引っ張りあげて顔面を殴った。
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