打ち明けたい過去

3/34
前へ
/284ページ
次へ
「おいっ、さっさと転がれ…よっ!!」 和樹は、勇に蹴られる…かと思ったのだが。 『ガッ!』 勇の足がぶつかったのは和樹ではなく、和樹の前に立つ者の足だった。 大輔の足だった。 「気に入らねぇな」 大輔は、勇を睨みつける。 「何だよお前!?何か文句あんのか!?」 雄二が威張った。 だが、大輔は少しの動揺も見せずに…。 「文句大ありだ!馬鹿かお前等?弱い奴痛めつけて楽しいのか?クズだな」 「言わせておけば、この野郎!!」 大輔の言葉に勇は腹が立ち、大輔に殴りかかる。 大輔は勇の拳を回避し、腕を掴んで体落とし様に勇を投げた。 「こいつっ!!」 つぎに、雄二・浩司・大樹が一斉にかかってきた。 すると大輔は、体重を思いきりかけた体当たりで三人を転ばし、前転で体制を直して三人の寄った顔をまとめて蹴った。 そして、勇の髪を引っ張りあげて顔面を殴った。
/284ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加