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キーン、コーン、カーン、コーン
授業が始まる鐘が鳴る。
「ほらっ、授業の時間だから行った行った。また先生にお説教されるよ♪」
月島先生の後の台詞が楽しそうだった気がして少々傷ついたが、気にしないでおいた。
勇と雄二、大樹と浩司、和樹とクラスが分かれていた。
5限授業の中で五人とも一度は思った事は。
(まともに弁当食えなかった!!)
という様である。
そして、7限も終えて放課後。
帰りの途中で、大輔が勇達と仲良くしている所を見かけた。
大輔・勇・雄二と同じクラスの人から聞くには、何やら勇と雄二、大樹に浩司がそろって話し合いをしていたらしい。
その後に、短い間で大輔と友好関係を結んだそうだ。
何より、雄二が言い出したことらしいが詳しいことは知らないらしい。
どの道、和樹がいじめられる事には変わりなかった。
加えて、大輔にもやられるようにもなった。
だが、大輔だけは他の四人とは違い、楽しい意味でいじめている訳ではなかった。
和樹にはわかる…いや、わかってしまうのだ。
いじめた後に、機嫌が悪そうな顔がそのまま現れてしまっているから…。
その日から、同じ様な日が続いて今に至っている。
(次のページから、和樹パートに移ります)
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