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と、そんな事を保健室のベッドで休みながら思い出している俺。
時間を見たらもう4限が終わる時刻だった。
俺が過去を振り返っている前から入ってきた女子がいた。
見た感じは、初めて見る顔だった。
髪が青がかっていて、雰囲気が暗い女子だった。
だから、あまり見ていられない人だった。
今では、ぐっすりと眠っている様子が見受けられた。
『コン、コン』
廊下からのドアのノックがかかった。
俺は、まだ治っていないという事を見せかけるため、ふざけ半分にベッドに倒れて、完全には目を閉じずにうっすらと開ける。
入ってきたのは、またもや見慣れない女子。
「失礼しまーす♪和樹君いますか~?」
妙にノリの良い知らない女子が俺を呼んでいた。
「この人かな~?」
その女子の足音が近くまで来る。
この時、和樹は驚かしてやろうと思い、完全に目を閉じて引き付けようとした。
そして、足音が近くまで来たが、和樹はもう少し待ってみた。
近づければ近づけるほど、ノリが良い女子なら……キスなんか貰えちゃったりするかと思ったからだ。
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