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そして、驚かそうと思った瞬間、妙な感触があった。
俺の唇に湿っぽさがひろがる。
口の中には、暖かい吐息が入ってくる。
(…って!!これって、まさか!?)
そのまさかと思い、俺は急いで目を開けた。
目の前には、入って来た女子の顔。
そう、この女子は俺に…キスをしていた。
「…って!!何すんだ急に」
俺は、すぐにそのキスをはらった。
「きゃっ。起きた、起きた♪ねぇ、もう怪我治ってるんでしょ?」
「あ、あぁ…治ってるけど…。で、なんで治ってるって事を知っているんだ?そして、君は誰?」
そう、まず気になったのは何故怪我が治っているという事を知っているということだった。
「あっ、ごめん♪すっかり忘れてた♪私、柴田 綾。君、和樹君だよね?この学校に転校して、和樹君のクラスに来たんだよ?怪我のことを知ってるのは、大輔君が教えてくれたの」
と、柴田が言い並べた。
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