92人が本棚に入れています
本棚に追加
「なるほど…」
柴田の言っている事は、和樹にはだいたいわかっていた。
大輔は、暗い奴は言葉押しで無理矢理立ち上がらせる性質を持っている。
だから、俺や矢崎の様な奴らは狙われやすいのだ。
つまり、矢崎は大輔のあまりの厳しさのせいでひるんでしまったのだろう。
「和樹君♪もう治ったんだから教室もどろう?色々話がしたいの♪」
「あ、あぁ…」
そして、俺は柴田に手を引っ張られて、この一階の保健室から二階の教室に向かっていった。
矢崎の寝ているベッドの横の椅子に大輔が座っている所を見た後に…。
(次のページから、再び大輔パートです)
最初のコメントを投稿しよう!