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だが、運悪くも次なる悲劇が現れた。
「おっ、面白そうなことやってるじゃねぇか♪」
彼は「長谷川 雄二」
勇と、唯一同等の強さを持つ高校二年生。
更に、雄二は自分意外にも三人も連れてきたのだ。
前から、「瀬川 大樹」「小田 浩司」の二人は二年生。
あとは、一年生の「西崎 祐介」。
それら四人が加わり、雄二が俺を頭から地面に叩きつけ、五人で俺を蹴り続けた。
「おい、それぐらいにしとけ。そんな奴やったってつまんねぇだろ?」
突然向こうから声がかかる。
(この声はまさか…)
和樹は、痛む体に耐えてようやく頭を校門に向けた。
「おぉ、大輔!楽しいぜ、これ。お前もやるか?」
そう勇が声をかける。
「…要らん。面倒くせぇ…」
そう、そのまさかだった。
「八神 大輔」
彼は、喧嘩っぱやくない。
だが、ストレスが限界までたまれば、何かしら物や人にあたる危ない奴だ。
「まったく付き合い悪いなぁ、お前。一発ぐらいやってけ、な?」
それを聞いた大輔は、歩きを一時止めて和樹の方へと向かっていく。
「…しょうがねぇな。一発だけだぞ?」
「さすが大輔、俺達のリーダー。ヒュー♪」
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