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それはあの日の体験から数日後の話だ。
中休み、友達と外へ遊びにでた。
私の学校には、鯉がいる池がある。
その池に奴はいたのだ。
宙ズルシでこちらを見るかのように…
『ねぇ麻里…』
「うん?」
『あれ見える…?』
「あれって…?怖いよ梨華。そう言うこといわないで…」
友達には見えないらしい。やはりあれは……………
何だかんだ悩んでいるうちに、奴は居なくなったのだ。
あたしはホッとした。
もう会いたくない。
それいらい、手首は姿を見せなくなった。
私はあの手首をトイレの手首とよんでいる。
その代わりに、髪のながい、色白の幽霊が私の学校に出るようになったのだ…
完
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