僕と鬼の鬼ごっこ

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どうにかして助けてあげなきゃ。 私は井上魃禰であり、高槻初音。 高槻涼弥と梓の娘!! 二人を…三人を私が助ける!! ━━━━━━━━━━━━━ 目が覚めると、夜の10時だった。 僕は、これから始まる鬼ごっこの為にストレッチをする。 特に、足の腱を重点的に。 でないと、走ってる時に痛めてしまう。 それに、転んでしまったり転んだ拍子に、足を捻る可能性があるからだ。 ストレッチを全て終え、台所へ。 腹が減っては戦は出来ぬ。 僕は冷蔵庫を開けた。 昨日の残りの冷やし中華を発見。 僕は、あまり冷やし中華は好きじゃないけど今はそんな事言ってる場合じゃないし、酢は血液をサラサラにしてくれる。 走りと関係はないかも知れないけど、身体に良さそうだから仕方なく食べよう。 冷やし中華を覆っているラップを外し、そのままタレをかけて箸で混ぜる。 「この臭いと味が苦手なんだよな…(汗)」 小さな愚痴をこぼしながら、一口。 うーん、身体に良さそう(汗) 冷やし中華を全部たいらげ、皿を洗って玄関へ。 鬼ごっこには後30分強、時間が余っている。 余っている、この時間を有効に使いたいけど一馬の事が気になる。 「よし!!」 パンパンッ!と両手で頬を叩き気合いをいれて、外に出た。
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