✨観覧車の中✨

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「よしっ、何乗りたい? お化け屋敷みたいな怖い系ダメだろ?」 拓矢くんは体の向きを変えて言う。 清恋たちから離れたのは、お化け屋敷に入らないようにするため…? 「なんで…?」 「そんなん見てれば分かるって」 拓矢くんは満面の笑顔でそう言う。 あ……違う。 その笑い方だけ、先生じゃない。 そうだ、目の前にいるのは栗原拓矢。 真鍋拓海じゃないんだから…… 私は自分に言い聞かすように思い、笑顔で拓矢くんにお礼を言う。 「ありがとう」 そのあと拓矢くんと私は2人で遊園地を回り、楽しんだ。 携帯に清恋からの着信もなく、彼女らも『はぐれる』機会をうかがっていたみたいだ。 なんか…中学生のデートみたい。 と私は思い、フフッと笑いそうになる。
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