沈んだ5月

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唇にそっとふれてみた。 何時間もたった今、唇に残る先生とのキスの記憶はわずかだった。 でも… 目をつぶればその記憶は鮮明によみがえり、体の芯が熱くなるような感覚に襲われた。 先生は… あたしのことをちゃんと考えてくれてキス… …してくれたのかな。 あたしが先生のこと好きだって…いくらなんでも気づいてるよね? それともただの遊び? 大学生ともなれば、キスくらい簡単にするのかな…? そう、悶々と考えていた。
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