沈んだ5月

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次の日は、いつも通りに学校があった。 学校に行っても考えることは先生のことばかり。 ぼーっとして、心ここにあらずの状態のあたしに、ひとみと香苗はすぐに気づいた。 「夏海ー、何かあったのぉ?」 ひとみと香苗が2人そろって聞いてきた。 「えっ」 あたしは驚いて聞き返したが、自分では気がつかないうちに口の端がほころんでいたみたいだ。 「あっ、なんかいいことあったんでしょー?」 香苗があたしの顔をのぞき込んで聞いてきた。 「分かる? 実はねー…」 あたしは昨日あったこと全てを2人に話した。
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