沈んだ5月

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「やっぱ…まずいかなぁ?」 「まずいに決まってんでしょ! 特にあんたはまだ高校生なんだから」 ひとみはかわいい見た目に似合わず、かなりズバズバと物を言う女の子だった。 「そっか……」 ひとみの少しキツい物言いに、またしてもあたしはうつむいた。 そんなあたしの様子に気づいたひとみは、 「ごめんね…言い方キツかった」 と謝った。 なんともいたたまれない空気になってしまい、3人ともしばらく黙っていた。 その沈黙を破ったのはひとみだった。
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