アダムとイブ

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……… あれから… 何百 いや 何千人の 苦しみ もがくすがたを 見てきた だろう… 家族… 親友… いままで 出会ってきた 人達… 知らない人たちまで… 何度みても なれない 何度みても 吐いてしまうぐらいに アダムは 精神的に… 疲れていた… ロボットと 俺は どうやら 南に 向かって いるようだ… ここは… テレビで見たことある建物 名古屋? ロボットは 急に 止まる… すると 向こうから 似たような ロボット そして 僕と 同い年 くらいの 女の子が ちかずいてきて目の前に 止まった… その 女の子も 顔色が わるく グッタリしている… すると 突然 二体の ロボットは 共鳴しだし 光りだし 何かを 話し 始めた… 私達は ak32から 来た このままでは この星は 駄目になる リセットしにきた… 銀河系の 大切な星が 再生不可能に なる前に… この星の 生物は 殺しあいが たえず 欲望の ままに 星を 破壊し 汚し 腐らせてきた… おまえら 二人には この星を 再生してもらう ほかの国にも それぞれ 配置しておいた みな おまえらと 同じものを 見てきているはずだ また どうせ 失敗すると 思うが やってみろ そう 言いおわると ロボットは 手に 持っていた 黒い玉を 空に 投げた!! 一瞬 辺り一面 真っ暗になる すると まわりに あった 建物は すべて 消えた… 綺麗だなー!! 綺麗だわー!! 僕と 目の前の 女の子が 同時に 口をひらく… 見渡す 限り 花や 草木がキラキラと 光っている… これが みんな 苦しんで死んでいった人の 花と わかっていても その 美しさには なんの くもりも 感じなかった そして ロボットは もう 片方の 緑の玉を 地面に 落とす すると… 小さな 芽がでた それを 見届けると… ロボットたちは 霧のように スーッと 消えた さっきとは 人が 変わったように すがすがしい 顔をして 女の子が 僕に 話かけてきた… 私の 名前は イブ 僕の名前は アダム
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