第一章📖 現実

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…現在僕の隣に1人の女性がいる。 ココロのドアをこじ開けようと飛び込んで来てくれた。 僕はそれを阻止するかの様に… いつも笑っている。 …正直愛しくてたまらない。 しかしココロがそれを許さない… どうしてなんだ? 何か不満でもあるのか? お前なんかを一生懸命想ってくれてるんだぞ? …自責の念が毎晩津波の様に僕を襲う。 不満なんかあるはずもない。 むしろ自分なんかが… この娘の傍に居ていいのだろうか? …としか感じる事はない。 一度は伴に橋を渡ろうと… 決心した… …しかし月日が経つに連れ 橋は強固な壁を築き出す。 僕が二の足を踏む内に機会を逃し… 現在では… 渡る勇気を喪ってしまった。 ココロでは解っている。 …と同時にココロが否定する。 僕はこれから渡れない橋の建設現場へ… 向かってみようと思う…
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