第二章📖 模様

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「おはよ~ございます」 僕はアルバイト先へ向かう。 暖かな日差しがカフェテラスから射し込む。 ココはイタリアンレストランだ… 無人のピアノが哀しげなメロディを奏でている。 …正直毎日聴いてると飽きるな 僕はいつも皮肉をココロに携えてる… つまらない人間だ… その頃の僕は… 付き合っていたキャバクラ嬢に棄てられたばかりだった。 ひたすら尽くし… お小遣いを貰い… 欲しい物があればおねだりし… 高価な物も難なく手に入れていた。 世間で言われるヒモ暮らしというやつだ。 しかしキャバクラ嬢という仕事に嫉妬した僕は… つぃ淋しさの余り浮気をしてしまった… あっさり棄てられた僕は… 当時かなり歪んでいた。 …たった一度の浮気で棄てられるのか? まぁいい… 所詮ただの金ヅルだ。 でもあの生活良かったよな… こんなバイトなんてしなくていいし… 素直じゃないヒネクレた ……僕がいた。
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