32人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
「おはよ~ございます」
僕はアルバイト先へ向かう。
暖かな日差しがカフェテラスから射し込む。
ココはイタリアンレストランだ…
無人のピアノが哀しげなメロディを奏でている。
…正直毎日聴いてると飽きるな
僕はいつも皮肉をココロに携えてる…
つまらない人間だ…
その頃の僕は…
付き合っていたキャバクラ嬢に棄てられたばかりだった。
ひたすら尽くし…
お小遣いを貰い…
欲しい物があればおねだりし…
高価な物も難なく手に入れていた。
世間で言われるヒモ暮らしというやつだ。
しかしキャバクラ嬢という仕事に嫉妬した僕は…
つぃ淋しさの余り浮気をしてしまった…
あっさり棄てられた僕は…
当時かなり歪んでいた。
…たった一度の浮気で棄てられるのか?
まぁいい…
所詮ただの金ヅルだ。
でもあの生活良かったよな…
こんなバイトなんてしなくていいし…
素直じゃないヒネクレた
……僕がいた。
最初のコメントを投稿しよう!