狩人戦記4~鮮血英雄・暗き器~

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「うわぁぁぁっ!」 「キャアァァァアッ!」 たった二つの龍が…これほどの力を…。 そこに…小さな少年が…。 「エルゼヲ:…あいつ…。」 なんのとりえもない、俺になついてきた…少年…。 一点の曇りもない真っ直ぐな瞳。 見ていると…心が僅かに安らぐ少年…。それが…炎龍のそばに…! とっさに、エルゼヲ=カイツは飛び出した…。 だが、無惨…! 少年は…炎に消えた…。 エルゼヲは直ぐ様炎にとびこみ、少年をなんとか助けだす。 「エルゼヲ:…ッ…。」 全身に高温火傷。助かる見込みは…ない…。 「少年:お兄ちゃん……ありがと…う…。お兄ちゃんなら……あんな…奴…ら…倒せる…よ…ね……。お兄………。」 少年の瞳から溢れた涙は炎により蒸発…。その時に、暗いエルゼヲの心の中で、何かが切れた…。 脳裏に、お兄ちゃん、と叫び、服の裾をひっぱる少年の姿が…。横切る…それ以外にも…決していい思い出はないが…村人との思い出が崩れていく。 「エルゼヲ:……。」 エルゼヲはただ立ち上がり… 側にあった、いや、正式には少年が持っていた…<アサシン・カリンガ>を手にした。 「エルゼヲ:…!!」 僅かに…感情を現わにして…エルゼヲは切りかかった…。
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