狩人戦記4~鮮血英雄・暗き器~

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「エルゼヲ:…!」 僅かにあわらにした感情。言葉には出来ない。これが…喜怒哀楽、というものなのか…。 もっとも、今は考えられるわけがなかったが。 エルゼヲはただ、一直線に…あるがままに、ただ、二つのDevilへと、刃をつきつけた。 だが…二体は同時に翼をはためかせ…粉塵をまきちらした。バサバサと…翼を…。 赤いような粉塵があたり一面にまきちらされる…。しかも、二体分…。 村の人々は恐怖に屈して…腰を抜かしていたり… あるいはただ、にげまとい…。 だが、そんなものを嘲笑うかのように…Devilsは…冷酷、しかし力強く、 歯が…カチィッ!! ―――――――――――――――――― ダダァァアアアアァァァアンッッツッッ!!!!! 粉塵、爆発…。あたりいったいは消しとび…森は燃え上がる…。それも、連鎖的に…。 二体の悪魔…。赤と青…炎王龍と炎妃龍…! ナナに…テオ…。まがまがしいまでの表情にまがりくねった角…。 Devilの叫びは…村の人々にとっては…この世の終わりさえも、連想させたのかもしれない。 村は燃え上がり…消しとび…生き残りは…Devilの餌食となった…。 英雄など…現れない。 そう。肝心な、時に。
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