狩人戦記4~鮮血英雄・暗き器~

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「エルゼヲ:…。」 それは…憎悪…。 絶大なる、恐怖。 「???:…。」 紅き…鮮血のクシャナシリーズ。異様な剣…。 金髪…しかしわずかに紅く染まっており、炎の反射にてさらにそれは恐怖を浮き彫りにする。 「エルゼヲ:……。」 ただ、無気力でその男を見つめる…。自分の目は…無気力で死んだような瞳…。 「???:…。何かを、失ったな…。」 「エルゼヲ:…!」 意外な…一言…。 「???:貴様は…。力と素質を持っているな…。瞳をみれば、わかる…そして…周囲との関係は控え…自分自身をおさえ、隠す…。 だが、今のお前の心は…僅かながら…動いているな…。」 「エルゼヲ:…。」 あまりいい気分ではないものだが…全て言う通りだ…。エルゼヲ=カイツ。初めての経験だった。 「???:…。無気力、か…。このまま、火炎に消えゆくか…それとも…俺についてくるか…?」 「エルゼヲ:…!(俺を…頼りに…?)」 初めて味わう感情、感覚…。誰かに…頼りされた…?この…俺を?なんの取り柄もなく…。 「???:大切な者を失う…その気持ち…。そのうちわかるだろう…。」 エルゼヲは…ゆっくりと、差しのべた、憎悪の男の手を、とった…。
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