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「エルゼヲ:…。」
それは…憎悪…。
絶大なる、恐怖。
「???:…。」
紅き…鮮血のクシャナシリーズ。異様な剣…。
金髪…しかしわずかに紅く染まっており、炎の反射にてさらにそれは恐怖を浮き彫りにする。
「エルゼヲ:……。」
ただ、無気力でその男を見つめる…。自分の目は…無気力で死んだような瞳…。
「???:…。何かを、失ったな…。」
「エルゼヲ:…!」
意外な…一言…。
「???:貴様は…。力と素質を持っているな…。瞳をみれば、わかる…そして…周囲との関係は控え…自分自身をおさえ、隠す…。
だが、今のお前の心は…僅かながら…動いているな…。」
「エルゼヲ:…。」
あまりいい気分ではないものだが…全て言う通りだ…。エルゼヲ=カイツ。初めての経験だった。
「???:…。無気力、か…。このまま、火炎に消えゆくか…それとも…俺についてくるか…?」
「エルゼヲ:…!(俺を…頼りに…?)」
初めて味わう感情、感覚…。誰かに…頼りされた…?この…俺を?なんの取り柄もなく…。
「???:大切な者を失う…その気持ち…。そのうちわかるだろう…。」
エルゼヲは…ゆっくりと、差しのべた、憎悪の男の手を、とった…。
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