世界の果てまで

何かが違う

「違う……｣

昨日とは同じ景色のはずなのに違う……人気がない、それに全体的に黒く汚れていたり、銃弾で打ったかのような穴も所々ある。

「気持ち悪い……｣

この違和感にムカムカしてきた。それに空気が生ぬるくて呼吸が上手くできない。
きっと気のせいだと自分に言い聞かせ、大通りに向かって歩いた。
きっと大通りには人が居るはずだ。携帯を置いてきたから時間は分からないがきっとまだ早朝なんだから人が居ないんだよな。
しばらくすると大通りにでた。

この大通りは昼間になると老若男女とわず沢山いるような大通りだ。人がいなくとも夜は車がよく通るそんな大通りのはずなのに誰もいない。いるのはゴミに集るカラスぐらいだ。