序章

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どうしよう? かなり迷ったが、結局その日は決心がつかなかった。 次の日、会社から帰る途中、思い切ってヨシさんに電話しようと、僕は公衆電話のボックスの前にいた。 昨日はその事で頭がいっぱいで眠れなかったが、朝、僕は一大決心をして、家をでたのだった。 そう、ヨシさんとおしゃべりしてみよう!と。 僕は思い切って、電話の受話器をとり、ダイヤルし始めた。 ダイヤルする指先が微妙に震えている。 番号を押し終わると、しばらく接続時間があり、その後に呼び出し音がなった。 その間の何秒間ではあったが、その時間はすごく長く感じられた。 その時、呼び出し音が止まり 「もしもし?」
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