─1章 ライバル登場?─

2/13
917人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
朝─ 日差しがお屋敷を照らし、いつもの朝が訪れる中・・・ お屋敷の二階を深緑の服をまとった少々変わった格好の執事が、茶器を持って歩いていた・・・ この執事が私こと、シルフィーヌお嬢様の執事兼護衛の『ノボル=ホラオク』であります! 私については、ここで語ると長くなりますので、前作を参照と言うことで何卒、ご容赦の程を宜しくお願い致します・・・ 「おはようございますお嬢様!」 私がお嬢様のお部屋に入ると─ 「ふぁあぁあ・・・」 お嬢様はあくびをしながら窓を開け、薄紫色の長髪を風になびかせておられた・・・ このお嬢様こそ、当エスルワール家のご令嬢であらせられる『シルフィーヌ=エスルワール』様であります! 「おはようノーボル・・・」 目をこすりながら私にご挨拶して下さるお嬢様・・・ 「おはようございますお嬢様!ご機嫌いかがですか?」 「う~ん・・・微妙ですわ・・・」 「左様でございますか、お目覚めのコーヒーはここに置いていきます」 私はお嬢様の健康状態を確認して茶器を置き─ 「では、失礼致します」 一礼してお嬢様のお部屋を後にした・・・ 私は扉の前で一息ついていると、やや小柄で水色のセミロングヘアーが特徴的な、メイドのフリージアさんがおられた・・・ 「おはようございますフリージアさん」 私が挨拶すると─ 「あ、ノーボルさんおはようございます☆」 フリージアさんは満面の笑顔を私に見せて下さった! このお方、フリージアさんこと、お嬢様のメイド兼相談係の『フリージア=ローレック』さんであります! 彼女の柔和な雰囲気と優しい笑顔に、私は何度癒された事か・・ 「では♪」「は~い☆」 私とフリージアさんは一礼し合い─ 私は休憩室へ、フリージアさんはお嬢様のお部屋へと向かいました。 休憩室に入ると、スレンダーでワインレット色の髪が特徴的な、メイドのメリッサさんがおられた! 「おはようございますメリッサさん!」 私が挨拶すると─ 「あら、おはようございますノーボルさん」 メリッサさんはプイっとこちらを向いた! このお方、メリッサさんこと、お嬢様のメイド兼教育係りの『メリッサ=カルスマン』さんであります! 美人なのですがどこかピリピリされていて、怒らせると非常に怖いのであります・・・ やっと朝食にありついた私・・・ すると、私の向かいにメリッサさんが座られ─ 「最近お嬢様、朝の機嫌が良くなりましたね~」 彼女は私のコップにミルクを注ぎながら言われた!
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!